基礎体温って何?
女性のからだには女性だけが持つ独特のリズムがあります。ホルモンの分泌によって基礎体温が変化します。不妊症の治療には基礎体温をつけることは欠かせません。
■ 基礎体温とは
人間が生命を維持する上で最低のエネルギーしか使っていない時の体温です。つまり睡眠中の体温ということになりますが、睡眠中は測れませんので、朝、目覚めて身体を動かす前の体温を測り基礎体温とします。
■ 基礎体温をつけましょう
基礎体温をつけると体の変化がわかります。毎日つけるのって面倒ですが、案外慣れてくるものです。
■ 用意するもの
婦人体温計、基礎体温表は薬局等で売っています。
■ 基礎体温の測り方
1.朝、目が覚めたらすぐに布団の中で、測る。 起き上がる前、寝たままの状態で測る。 2.毎日、同じ時間に測る。 3.婦人体温計は口の中で測る。 4.舌の下にはさんで測ると、正確な体温が測れる。 5.最初は慣れないのでうまく測れないこともありますが、 少なくとも2〜3ヶ月は続けましょう。
■ 基礎体温によって判断する
基礎体温をつけていると色々なことが分かります。 生理不順や不妊の原因がどこにあるかなど、又隠れた病気が見つかることもあります。自分の基礎体温のリズムを知ることで、不妊症の改善が図りやすく、より妊娠の可能性が高まります。 正常の場合は、低温と高温が二相性になっている。最も妊娠の確立が高いのは排卵日の3〜4日前から、排卵後3〜4日までの約1週間です。高温が3週間以上続いて、生理がこない時は妊娠の可能性が高い。その後出血した場合は流産の可能性がある。排卵のある月と無い月と繰り返し、時々排卵があれば妊娠が可能ですが、低温一相性の状態が何ヶ月も続くと無排卵性月経が考えられる。高温期が10日未満と短い。黄体ホルモンの機能不全の疑いがある。受精卵の着床や妊娠の維持がうまくいかず、不妊の原因となることも考えられる。更年期閉経が近づくと 黄体ホルモンの分泌も少なくなり、周期がだんだん短くなる。 |