子宮筋腫とは、子宮にできる良性のこぶ(腫瘍)で、5人に1人の女性にあるといわれています。 なぜできるのか原因ははっきりとわかっていません。大豆くらいの小さなものから握りこぶし大の大きいもの、数も1個から10個以上とさまざまです。ただ、腫瘍といっても他の場所に転移して組織を壊したりするようなことはなく、自覚症状のない人も多いようです。閉経により改善することからも症状がないかぎり治療の必要はありません。
薬物療法
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低用量ピル※ /排卵を止め、生理を軽くする。 ピルは避妊薬というイメージがありますが、子宮内膜を薄くする働きがあるため、過多月経を改善することができます。
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GnRHアゴニスト 閉経したときのように女性ホルモンの分泌を低下させて生理を止め、子宮内膜の増殖を抑えます。1日2〜3回、鼻の粘膜に噴霧して使うスプレー薬タイプと、4週間に1回、注射をするタイプがあります。ただし、副作用があったり使用期間が限られているため、最近では手術の前に限定して使うのが一般的です。
※低用量ピルは子宮筋腫には効能・効果として認められていません。
手術
強い月経困難症や不妊、流産の原因になる場合、手術で摘出します。手術は子宮ごと取る「全摘出術」と、筋腫だけを取り除く「筋腫核出術」があります。どちらにするかは、患者の年齢、妊娠を希望しているかどうか、筋腫の位置や大きさなどによって決まります。 |