妊娠中絶することのデメリットは、女性側の身体的・精神的負担の大きさです。「子供は嫌いだから育児なんて考えられない。」「私は自分のことが好きだから、自分さえ良ければそれで良い。」という考えの方は中絶した方が良い場合もあります。しかし、本当は子供が好きだけど何らかの事情で産むことができない。という環境的に出産をあきらめなければならない女性は、中絶することにより重い十字架を背負うことになります。
自分で自分のお腹の中に芽生えた命を消したことで、罪の意識にさいなまれることになるのです。1度失った命はもう2度と帰ってはきません。何度妊娠したとしても、あのときのお腹の子供はもう戻ってくることはないのです。どんなに謝ったとしても中絶した事実を消すことはできません。自分の人生は新しくやりなおすことはできますが、友達の妊娠や子供を見るたびに思い出してしまうこともあるでしょう。
その罪悪感を払拭して前向きに考えることができれば良いのですが、まじめな人ほど責任感が強いため、中絶したことでの精神的な影響を受けてしまいます。どうしても産みたいのであれば、再度自分の置かれている環境や状況を見直すことも必要です。
どちらが自分にとって良い結果になるのかは、やってみなければわかりません。子供を道具にすることはできないので、出産するのであれば覚悟が必要です。「私は中絶なんてできない。」というプライドだけで出産することだけは、多くの人に負担を強いることになります。