生理が始まる頃には、卵巣の中でいくつかの原始卵胞が成長を始めます(卵子はこの卵胞の中で大きくなり、排卵の時期が来るとそこから飛び出して卵管内へと放出されます)。
卵子(卵)の寿命は個人差がありますが6〜24時間くらいと言われます。受精可能な卵子に限ると、『普段はゼロで、排卵日と翌日にのみ存在する』という解釈で良いと思います。
卵子が「卵巣」に存在する期間は、生理〜排卵までで、「子宮および卵管」に存在する期間は、排卵〜生理までとなります。こうして、排出された卵子がタイミングよく精子と出会い受精でき子宮内に着床できれば妊娠が成立する事になりますが、受精が行われなければ生理の時に経血と一緒に体外へ排出されます。
排卵した卵子は受精するために精子を求めて、卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)という所まで移動します。
卵子は新鮮なほど妊娠する確率があります。寿命期間内でも鮮度が大切ですから、卵管膨大部に移動したときにすでに精子が待っている状態がいいのです。(もちろん精子がピッタリたどり着くタイミングが1番いい)、卵巣から排出される卵子は、通常一周期に一回一個(時に複数個)のみで、排卵前には子宮や卵管に卵子が存在する事はありません。
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