漢方の歴史は古く、日本に初めて伝えられたのは6世紀半ば頃だと言われています。 以来、1000年以上もの長い時間をかけて、漢方は日本の風土や日本人の体質に適応した伝統医学として発展してきました。
このように長い伝統を誇る漢方ですが、世の中には「古くさくて、現代では通用しない」と考えて漢方を軽視する人がいます。だからといって漢方が時代遅れかといえば、そんなことはありません。
確かに現代における西洋医学の発展はめざましいものがあります。特に新薬開発の成果には目をみはるばかりです。20世紀の後半には新薬開発のおかげで恐ろしい感染症が激減し、その結果平均寿命が大幅に伸びました。
しかし平均寿命が伸びて社会の高齢化が進んでくると、成人病と呼ばれる慢性疾患の比率が高くなってきました。さらに現代社会では、仕事や人間関係からくる心因性ストレスが増大し、精力減退やEDと呼ばれる勃起不全などに悩む人が急増しています。
これらの「現代病」に対して、西洋医学では十分な治療効果が出ないことがあります。 その一方で、漢方の精力剤はまさしく、この「現代病」にすぐれた効果を発揮する場合が多いのです。
漢方薬は西洋薬と違い、生薬のみを組み合わせて作られ、その効果は比較的ゆっくりとしていますが、身体的のみならず精神的状況も治療の対象としているため、慢性的な病気や全身的な病気の治療など複雑?多彩な症状に効果を発揮します。そこで、近年になってふたたび、漢方が見直されるようになってきました。
漢方に対する精力剤としての期待は年々高まっています。それだけでなく、科学的な研究により漢方薬の精力剤としての効果が西洋医学からも認められてきています。西洋でも「ハーブ」と呼ばれ根強い人気と伝統があるのをご存知でしょう。
現在では、西洋医学を修めた医師も漢方薬を処方しており、大学病院や総合病院でも漢方外来をもうける施設が増えてきているのをみてもお分かりいただけるでしょう。
古くて新しい精力剤。それが漢方だといえるでしょう。
|