楽しく美味しいジャスミン茶の飲み方
ジャスミン茶は茶の風味に生花の香りが一体となって融合しています。
高級なジャスミン茶を味わうことはお茶の芸術品を味わうことにも似ています。
特殊工芸造型の茶と高級なジャスミン茶は観賞価値があるのでグラスを使い、水温は80―90℃が適当です。
中級のジャスミン茶、例えば銀毫、特級、1級などは、磁器の茶杯か蓋碗を使用ます。水温は高いほうが良くて、100℃近くがよろしいです。
通常の茶の割合は1:50で、一回ごとに煎じる時間は3--5分です。
ジャスミン茶を飲むとき、先にジャスミン茶の姿、かたちを鑑賞することが好きな人が少なくありません。
通常、茶を淹れるときに一杯分の量のジャスミン茶を取り出して、真っ白い紙の上にひろげてみます。
飲むまえにジャスミン茶の多彩な姿を少し鑑賞して、ジャスミン茶の香気を少し味わうことでジャスミン茶に対する情趣が深まります。
ジャスミン茶の飲み方で、香気と茶葉の姿の美しい形をを維持することは原則で、これらはジャスミン茶を淹れるときに注意が必要です。
具体的に順番に淹れ方を紹介します。
1.「備具」、道具を用意し準備します。
普通のジャスミン茶は白色の磁器の茶杯か蓋碗に茶托を添えます。
特殊工芸造型のジャスミン茶と高級ジャスミン茶を淹れるときは鑑賞価値があるので透明なグラスを使うべきです。
2.「熱盞」、熱湯で茶器を温めます。
茶盤か盆の上に茶器を置いて、沸騰あるいは高温の湯を茶を使って茶器に注ぎます。そして茶器のなかの湯を回すように洗います。
この過程の主な目的は茶器をきれいにすることです。
3.「置茶」、茶葉を取り出して茶器に移します。
竹のスプーン(茶匙、茶則)でそっとジャスミン茶を茶缶の中から取り出して、必要に応じてそれぞれの茶器に入れます。
使用量はおのおのの好み必要に応じて増減します。
4.「衝泡」、湯を注ぎます。
ジャスミン茶に湯を注ぐときは一煎目は低い高さから直接茶器に注いで浸し、ゆっくりと香りを染み出させます。
二煎目は茶器から少しを離れてお湯ます。注ぎ込んで、湯をかき混ぜてるようにします。
三煎目は茶器かすこし離して高い位置から湯を注ぎます。茶葉を逆巻かせて、湯を混ぜ合わせます、花の香りは漂いあふれます……。
普通の淹れ方はは茶器の8割くらい湯を注ぎ、すぐに蓋をして香りを閉じ込めて茶の香を守ります。
5.「聞香」、香りを味わいます。
ジャスミン茶を淹れて少し時をおいて、茶器の蓋を開け蓋の片側を茶器の口に添えます。
鼻を寄せて、芳しい香りを味わいます。
深い呼吸をすることで、十分に香気の感動を感じることができます。 「鼻品」と称します。
6.「品飲」、飲んで味わいます。
香を味わった後で、茶湯の少し口にあてて心地よい温度になるまで間をおきます少しだけ口に含んでおきます。口で息を吸って、鼻と連動させて息を吐き出します。
茶湯を舌の上で何度も波打つように動かして、十分に風味を味わいます。茶と香気を味わった後にに飲み干します。これは「口品」と称します。
ジャスミン茶を飲むことは一口飲むと、三口飲むことと言います。
ワンポイントアドバイス
高級なジャスミン茶を大切に味わうには高温を避けることと、一煎目は80℃―90℃くらいで淹れて、二煎目を淹れるまえに少し茶湯を器に残しておきましょう。これは茶葉が空気に触れて酸化して痛むことを避けるためと、湯の温度が上がり過ぎないようにするためです。 二煎目以降は80℃以下で淹れてください。
茉莉花茶伝説のご紹介
ジャスミン茶はかなり昔に北京の茶商陳古秋が創出したと言い伝えられています。陳古秋がどうして茶にジャスミンをブレンドすることを考え出したか小話があります。
ある年の冬、陳古秋は一人の茶の大家を招いて、北方人がどんなお茶が好きかを研究して、茶を味わって評論しているときに、陳古秋は突然南方の少女がかつて彼に味わったことがない一包みの茶ををプレゼントしたことを思い出して、その茶を探しだして、大家に味わってもらいました。
茶を淹れる時、蓋碗の蓋を開けますと、初めは格別によい香りが鼻をついて、ゆっくりと昇る熱気の中に、一人の美しい少女が見えて、両手にのジャスミンの花の織物を捧げていました。
陳古秋は不思議に思って大家に聞きました。大家は笑って言います。陳老弟、あなたはよい事をしました。これはお茶の中で絶品の「報恩仙」で、過去ただ聞いたことがあるだけ、今日やっと自分の目で見るところです。このお茶は誰があなたに送ったのですか。
陳古秋は話しました。三年前に南方にお茶を買いに行き、旅籠屋に泊まったときに天涯孤独な身の上の少女に出会いました。少女は家の中に父の遺体を置いて、葬儀費がなくて困っていました。陳古秋はきわめて同情して、彼女に銀をいくらか渡して、そして隣近所の人に彼女の親戚の家に父の遺体を運ぶように援助しました。
三年たって、今春また南方に行った時、旅籠屋の主人は彼にこの茶を渡して、三年前の少女が送ったものと言いました。
その時に茶を淹れませんでしたが意外にも貴重な茶で、大家は言います。このお茶は貴重な茶で、絶品、このようなお茶をつくると人の精力を消耗し尽くして、この少女はあなたに二度と会えないかもしれません。
陳古秋はその時、旅籠屋の主人に、あの少女はすでに一年余り前に亡くなってしまったと聞きました。
二人は一同に感動して、大家は突然言います。彼女はどうしてジャスミンの花の織物をささげ持っているのでしょう?、二人はまた繰り返し茶を淹れて、もう一度ジャスミンの花の織物を手にした少女の出現を願いました。
陳古秋は茶の味をみながら、道を悟ります。これは茶の仙人の提示でジャスミンはお茶とブレンドできます。
次の年にジャスミンと茶をブレンドして、人を引き付ける香りのジャスミン茶を作り出して、北方人の好感を得て深く受けられました。それから新しい茶の品種のジャスミン茶があります。
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