妊娠中絶には準備が必要になります。まず妊娠していることが確定されたら、人工妊娠中絶を受ける同意書もしくは承諾書に署名しなければなりません。そして麻酔や薬に対する問診表と検査が行われます。クラミジア検査・心電図や血液検査など病院よって違いますが、それぞれ安全性を確保するために行われます。
中絶手術の際に自分で準備するものとしては、着替えや手術後の下着などのちょっとした身の回りのものだけです。病院によっては下着以外の全てのものが準備されているところもあります。他にも前日は絶食となるため、手術後に水分補給のためのスポーツドリンクなどがあれば良いかもしれません。
他には何かの書類に捺印しなければならないこともあるので、シャチハタではない印鑑などが必要とされる場合があります。基本的に妊娠中絶手術の入院は日帰りもしくは1泊2日の短期になることが多く、妊娠12週以降の手術もしくは何らかのトラブルが発生しない限りは長期入院になることはありません。
妊娠中絶手術は母体に負担がかかりますが、帝王切開や普通の出産とは違い摘出する胎児は500gもないので、体調回復の過程や経過を考えて短期入院としているところがほとんどです。人工妊娠中絶ではなく死産や流産となった場合は、医療保険の適用範囲内で保険がおりるので、診断書などをとりよせておくと良いでしょう。
物理的な準備よりは手術の際に気持ちを落ちつけるほうが重要なので、前日入院の場合は自分でリラックスできるものを用意しておいたほうが良いかもしれません。