老眼になると、近くのものが見えにくくなるので、本や新聞を遠くに離して読んでしまいます。これは、加齢によって調節力が低下する事で、ますますピントを合わせにくくなってしまう。この現象は遠視とちょっと似てます。
遠視は屈折力が弱すぎて、網膜の後ろで焦点が合ってしまうため、近くも遠くもぼやけてしまいます。
ただ、目の調節力を働かせれば遠くにピントを合わせることは出来ます。これは“遠視だから遠くがよく見える”ということではなく、無理に調節していると考えて下さい。このため、遠視の人は疲れ目になりやすいのです。
現象はほぼ同じだけど、老眼と遠視の原因が全然違います。
老眼は、目の老化現象のことです。つまり、加齢に伴い、目の水晶体の弾力性が低下したり、水晶体を支える毛様体筋が衰え、その結果ピントを合わせる調節機能が低下、近くにピントを合わせにくくなった(近くが見づらくなった)状態をいいます。
遠視は遺伝的要因や環境要因と言われています。まず、遺伝因子を受け継いでいる可能性が高いといわれます。まだ、パソコンやゲームなどによる目の酷使、ストレス、ビタミン欠乏などがあげられます。
矯正には、老眼が老眼鏡を使います。遠視は基本的にはメガネやコンタクトレンズで矯正することになります。 |