即効性のある(急な症状に使う)漢方薬をもらっていますが、これも食前にのむ必要があるのでしょうか?
あなたに合ったのみ方を確認してください。
たとえば、女性の悩みの一つである、月経痛の治療によく用いられる薬に芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。この薬の場合、月経痛が始まってからのんで直ぐ効く人から、月経が始まる約五日前から一日一包ずつのみ始めないと効かない人まで、いろいろな人がいます。そのため、医師は一人ひとりの症状に合わせて、のみ方を指導しています。
漢方薬には、症状があるときに素早くのんで即効性を期待する頓服的に使うものと、慢性の病気や体質改善を目的とするものがあります。ですから、必ず医師や薬剤師に、この薬は何のために使うのか、のみ方はどうしたらよいかなどを質問して、確認してください。頓服的に使う薬は、空腹時であれ、食後であれ、症状が出たときにのみます。 漢方薬をのむにあたって、そのほかにも、注意していただきたいことがあります。
薬は正しく保管してください。高温?多湿?直射日光を避けて保管してください。小さな子供があやまって口に入れないように、手の届かないところに置いてください。
また、治療効果を高めるためには、正しく薬をのむことはもちろんですが、さらに、食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直し、養生法をよく守り、患者さんがみずから治療に積極的に参加することなどが大切です。
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