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中国茶の味わい方


    普通に飲んでおいしい、というお茶は最高のお茶です。しかし、もしも、友達の淹れてくれたお茶を誉める場合、どのように誉めますか?美味しいですね〜、だけでは不十分だと思いませんか。中国茶には、お茶のすべてを感じ取る飲み方があります。一般的に「味」「香」「色」と言われるます。今回は、この3つについて考えてみましょう。ただし、格式ばる必要はありません。あくまでも、楽しく飲むのが一番です。


■ 「味」を感じる三つのポイント


 中国茶を飲む際に味を感じる重要な三つのポイントとして、「舌の上」「ほほ(へんとうせんの辺り)」「のど」があります。一つ一つについて詳細に解説してみましょう。

 一口目は「舌の上」で味わいます。ここでお茶のすべての味を感じ取ります。甘味から、渋味まで、トータルのバランスを感じるところです。甘味と渋味のどちらが強いか、などを感じ取りましょう。

 二口目は「ほほ」で味わいます。よく、ワインをテイスティングするときに、ほほのあたりにワインを入れて、空気と混ぜて味を確かめるという方法を用いますが、あれと同様です。お茶と空気を混ぜて、主に甘味を感じ取ります。甘味に上品さはあるか、などを感じ取りましょう。

 三口目は「のど」で味わいます。ここでは、主に、お茶がのこす余韻を感じ取ります。のど越しがすっきりしているか、口の中で感じる味とのどで感じる味がどのように違うか、に注目します。

 以上、三ポイントが重要です。「口の中では渋いと感じるが、ノド越しがすっきりしている」などの違いを表現できるようになれば、すばらしいと思います。ちなみに、中国茶では一杯を三口で飲むのが正式だとしている所もありますが、上記のような理由からであると思います。

■ 「香」を感じるポイント


 お茶は味を楽しむだけでなく、その抵抗しがたい程すばらしい香を楽しまなければ損です。専門家の分析によると、数十種類の香が混じってやっと一つの中国茶の香ができるそうです。香を楽しむためのポイントは、「飲む前」と「飲んだ後」のギャップです。

 お茶を飲む前に「蓋碗」の蓋についている香気をまず楽しみましょう。もちろん、「聞香杯」を使っている場合も同様です。飲む前にどのような香だと感じるかに注目です。

 お茶を口に入れた後、味わうだけでなく、口の中にあるお茶の香も楽しみます。一般的に言って、お茶を飲む前に感じる香と、口に入れてから感じる香は少し異なるものです。また、香と味のギャップも少しあるのが普通です。このギャップに注目しましょう。

 その後、お茶を飲んでしまった後、空気をすってみましょう。のどに香と味がのこっていませんか?

■ 「色」を楽しむポイント

 「白如玉、薄如紙、明如鏡」

 これは、景徳鎮の「茶杯」を称える言葉です。さて、どういう意味でしょうか?

 昔の中国では「茶杯」にも「紫砂」のものを使用する人が多くいました。しかし、「紫砂」の「茶杯」は色が茶色なので、お茶を入れた時、お茶の色を楽しむことができませんでした。そこで、明、清の頃から、景徳鎮の「茶杯」が好んで使われるようになってきました。内側が雪のように白く、お茶の色を楽しむ事ができるからです。

 特に景徳鎮んの「青花」の「茶杯」は、上記のように「白如玉、薄如紙、明如鏡」と称えられ重宝されました。お茶は味覚、嗅覚で味わうものだけではなく、視覚を使っても楽しむものなのです。

 みなさんも、内側の白い「茶杯」をなるべく使うようにしましょう。



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